投稿日: Jan 03, 2014 2:54:2 AM
みなさんの初夢はいかがでしたか?
むかし、1月2日のWebの記事として初夢のような未来の夢物語を書いていたことがあった。Webの前には月刊誌の1月号にも夢物語を書いていた。そういった中で実現しつつあるものもある。また概念的に近いものもあった。ユーグレナのような植物プランクトンから油をとるというのが話題になったが、オキアミのようなプランクトンが大発生すると鯨の餌になっていることを考えると、プランクトンあるいは原始的な組織の小さなもの爆発的な量で育成して食物や繊維のようなものをとることができれば生態系から見ても生産効率の面でもよいはずだ。アオコや赤潮の発生というのが転じて資源になればよいのである。
また紙も年月を経て木になったものを砕いて溶かして紙に漉くのなら、最初から紙に最低限必要な繊維を持つような原始的な植物を見つけるとか改良することができれば、エネルギーコストは低くできる。もともと紙は繊維の不要部分の再利用から生まれたもので、近代の製紙も材木の切れ端の再利用であったことを考えると、製紙のために植林するくらいなら食物生産をした方がよいことになって、なかなか生態系と経済や雇用のバランスがとりにくい。しかし今の土地や資源を使わずに繊維が得られれば新たな産業になるので、長期的なテーマとしてはその方がよいと思う。
高齢者のボケ防止に、その人の人生を振り返ることができるものを作ってあげたらよいということも、今日のメディアではやり易くなった。誰でも親が生きているうちにいろいろ聞き出したいことはあるが、なかなか回顧録を書く人はいないし、インタビューをする時間もない。今までのアナログの写真・テープレコーダーやビデオでは記録したものがそれぞれ孤立していて、関連付けるとか日付順に並べるにも大変である。しかしたとえばblogのようなものを利用してマルチメディアを貼り付けていけば情報がつながっていって、また思い出すことがあるから、それも録音して貼り付けていけばよい。高齢者本人も過去と現在を行ったり来たりすることでアタマは活性化されるだろう。
そういう親子でつくる家族のblogみたいなメディア活用を夢物語にしたこともあった。今はSNSで可能だ。
ボケ対策にもっともよいのは、その人が最もがんばって生きていた時代のことを思い出させることで、子育て中とか壮年の時の時代背景(流行とかニュース)をネタにするのがよいと聞いたことがある。これも今ではググればいくらでもあるので、本人の関心事を知っている親族であればいろいろアレンジしてあげることができるだろう。
イギリスで往年のテニスの選手が高齢になって体が動かなくなった頃に、パソコンのテニスのゲームで対戦をしている様子をレポートしていたことがあったが、そんなものでも彼らを明るくコミュニケーションさせることができていた。きっと頭の中は自分が元気な頃に戻るのであろう。
夢物語だけではビジネスにはならないが、背景に夢があるのとないのとでは大きな違いがあると思う。