投稿日: Feb 07, 2012 12:53:58 AM
ネット上のマトメの活用が課題と思う方へ
パソコン通信の掲示板以来、ある時突然にスレッドが爆発的に書き込まれる現象はあった。掲示板の場合は管理者が強制的に止めないといけないので、管理者はおちおち寝られないこともあった。Blogのコメントも同様であるが、Blog主がコメントを許可しないようにできる管理可能なサービスである。今はtwitterのようにオープンに発言できるサービスができて、無管理でも醜いことにならないのだが、やはり炎上ぽい応酬は起こる。これに関与している当人同士では多数のtweetをしているのだが、それはフォローしている特定の人しか気づかない。だから以前のような炎上は基本的にはない。
企業が関与した例としてはマクドナルドが自社の評価を高めようとファン向けに設定したハッシュタグが、逆にMcDをdisるのに使われてしまったことがあったが、一般にはよほどフォロー数の多い人でないとtwitterで炎上的な状態は起きないようになったと思う。しかしある程度フォロワが居る場合は、白熱したtweetの応酬が起こると、誰かがtogetherを作って、いったいどのような経緯でこの応酬になったのかを分析してくれる。ただ今までそういったところが問題提起になって、その後に建設的なディスカッションに発展した例をあまり見たことが無く、大体は沈静化すると元の木阿弥になる。
twitter上で「馬鹿」も「かかってこい」も言う自由はある。それが炎上のような状態になるのは、当人同士ではなく周囲の応援団のような人がエコーをしているからである。だいたいこのエコーは感情的なものが多いこともあって、一体最初の問題は何だったのかが次第にわからなくなる。つまりエントロピーが増大するわけで、それでtogetherのようになるのだが、応援団は問題の掘り下げをしないので、本人以外のtogetherの99%は無意味な情報である。
話が本人同士のやりとり以上にならなければ、無視すればいいだけなのだが、読んでいる善良な野次馬が、さとすとかたしなめるつもりで書き込んでも、その行為は炎上を増量しているだけだから、たしなめる価値も意味もなく、無視するに限る。とはいえ、こんなことを書いているのは、ソーシャルメディア業界記者のようなイケダハヤト氏のtweetなどに高広伯彦氏がコメントしたのに対して、その応援団が佐々木俊尚氏にも絡みだしたからであるが、なんらか言いたいことがあるなと思われるのは高広伯彦氏だけで、それもストレートにはtwitterにはでておらず、tweetを通じてBlogを読まなければどんな見解の差があるのかわからない。
twitter+together というのは煮え切らないマトメであって、当事者がそれぞれの視点でマトメを作れば、次のステップに進めるのだろう。マトメはネットコミュニケーションの中で大きな位置を占めつつあるように思える。