投稿日: Mar 18, 2010 12:16:20 AM
ソーシャルメディアマーケティングに関心のある方へ
ソーシャルに注目が集まっている。マーケティング的にはグループ特性をどうおさえるのかという検討のようだ。これはまるで気象情報のようで結構難しい。ほぼ白紙ともいえる。
今まで「都市生活の20代の働く独身女性」はどんな傾向だ、みたいなリサーチをして金を取っていた人々にとっては、根本的にビジネスを切り替えなければならないことかもしれない。
なぜなら今までの広告のようなほぼ静的な情報ではなく、先物取引の投機のような情報が求められるだろうと思われるからだ。スタンフォード大学の自然言語学のチームは、あるキーワードを入れると、それについて触れているTwitterの発言(一般にtweetと呼ぶ)が、肯定的なものであるか否定的であるかを分析して表示するサービス「Twitter Sentiment 」を実験的に行っている。
例えば、2月に記者会見のあった「Tiger Woods」も「Toyota」も、tweetでは肯定の3倍ほど否定的意見の書き込みがされたという分析結果がわかる。このtweetは日々変わる。つまりニュースや関連した情報伝播如何でどんどん分析結果が変化していく様子がわかる。
tweetの内容がコミュニケーションであるのと同時に、tweetの傾向というのもコミュニケーションになる。いままで捉えられなかった情報の発信と受信側の応答関係も一部は可視化できるようになったといえる。さてそれで何をすればいいのか?
先記事 評価というのもコミュニケーションの様相のひとつ はその疑問から書いたものである。opinion(たてまえ)、interest(利害)、sentiment(何々派)、feeling(好き嫌い)、emotion(思い入れ) など(他にもあるんだろうが一般化して)が人の群れる理由であろう。ソサエティ(グループと呼んでも同じ)というものは、これらの1以上の要素から成り立っていると思う。複数の要素を持つと何次元かのクラスターわけになる。これが気象情報みたいだといった理由だ。
こういったものと自社商品のマッチングを考えなければならないとなると、会社や商品の社会的な位置づけから考え直さなければならない問題で、プロモーション屋のテクニックでは手に負えないことになるのではないか。
にもかかわらず、会社や商品は投機的に評価がされていくのがソーシャルの時代なのである。Toyotaを見よ。