田子館 (たっこたて) (牛尾館)
所在地 青森県三戸郡田子町田子風張27‐1 2014.8.14
田子館 (たっこたて) (牛尾館)
所在地 青森県三戸郡田子町田子風張27‐1 2014.8.14
説明案内板
校門・牛尾館跡碑
牛尾館跡碑
佐々木館跡碑・向かい田子中学校
佐々木館跡碑
田子館跡(地図)
【遺構★★☆☆☆】
【案内・感想】 国道104号線に沿った田子中学校(表記番地)敷地となっている。北東の校門横に「牛尾館跡」の石碑、由来説明看板がある[マップコード412 302 355*78] (地図)。
西側の鹿角街道横に「佐々木館跡」の石碑(地図)が建てられ、崖の上が館跡で草地となっている(地図)。
東西200m南北120mの規模の平山城。佐々木惣左衛門の居館の佐々木館と、堀切・鹿角街道で隔てられた東の南部一族の居館である前館の二館を総称する。
前館には20間×25間の御殿があった。戦国時代にみえる地名で、達戸とも書いた。
【歴史】 田子前館は、南部氏20代信時が隠退してから一族が藩主交代のたびに居館として利用した。
後に信時の四男光康、22代政康の次男左衛門尉高信が住み、高信の長男信直は少年期から壮年期をここで過ごした。
永禄年間(1558~70年)の南部一族の内訌の際、田子館主は田子九郎信直であり、三戸南部氏26代を継承して三戸城に移るが、その後も別館として使用した。
南部氏27代を継いだ信直の長子・利直は天正四年(1576年)この館で生まれた。
慶長三年(1598年)の「館持支配帳」には「田子前館、三百石、南部信直」とある。