茂別館 (もべつだて) (国の史跡)(道南十二館)
所在地 北海道北斗市矢不来138 2014.8.4 2017.7.10
茂別館 (もべつだて) (国の史跡)(道南十二館)
所在地 北海道北斗市矢不来138 2014.8.4 2017.7.10
登城ルート(緑線は車道)
館跡碑・説明板
矢不来天満宮
東側の土塁・空堀
東側の空堀・土塁
北側の空堀
【感想】 茂別館大館は、西は茂辺地川に面し南と北は自然の沢で切られ、東側に空堀、土塁が築かれている。北側は空堀に続く深い谷となっている。
茂別館小館は、大館の北、橋を渡った町道の北の小山に位置し、その西は茂辺地川左岸の崖地で他の三方は自然の沢を利用しさらに土塁がある(地図:登り口は草木に覆われている)。
【案内】 国道238号線より一方通行道路を北に約1.4km行った表記番地の矢不来天満宮(創祀長禄元年・1457年)敷地が大館跡となっている[マップコード774 088 033*38]。
東側の裏門付近に土塁・空堀が残されている。石段を登った鳥居付近に「茂別舘跡」の石碑と説明看板がある。
昭和五十七年(1982年)7月3日、国の史跡に指定された。
【歴史】 松前藩の史書『新羅之記録』によると、室町時代頃、道南地方には十二の和人の館があり、茂別館もその一つ。
嘉吉三年(1443年)津軽十三湊城主・安東太郎盛季が館を造ったのが始まりと云われ、南の大館と北の小館からなっている。
長禄元年(1457年)のコシャマインの戦いの際、アイヌ人の攻撃に対して、花沢館と共に持ちこたえた。