天引城 (あまびきじょう) (甘尾城)
所在地 群馬県甘楽郡甘楽町天引 2017.11.11
天引城 (あまびきじょう) (甘尾城)
所在地 群馬県甘楽郡甘楽町天引 2017.11.11
登城ルート
朝日岳北登り口標識
北側の空堀
西端の段郭
西側上段の郭・奥が主郭
主郭・三角点
北側の帯郭
南側の堀切(横から)
天引城 主郭跡(地図)
【遺構★★★☆☆ 比高190m】
【感想】 八束城の西方1km余の標高448.2mの朝日岳北峰にあり、北側尾根に空堀、東側と南側の尾根に堀切が残っている。
特に南側は岩を削った深い堀切となっており、見応えがある。その南に細長い郭があり、南峰に通じている。
【案内】 県道71号線より西に約660m行った山側に「朝日岳北登山口」がある(地図)。その手前の使用されていない林道入口に駐車できる[マップコード247 006 507*75]。西約130mの擁壁上にも登り口標識があり(地図) 、途中で合流していると思われる。
ロープを伝って登ってゆくと、5合目付近の尾根に空堀が見られる。さらに急斜面を登ると、主郭の西側に出、2段の郭を経て朝日岳山頂(北峰)に主郭がある。北側に帯郭があり、南側尾根に深い堀切が残っている。
【歴史】 8世紀、城主は多胡(小幡)羊太夫宗勝との伝承がある。
時代は下って戦国時代、関東管領山内上杉氏に従った甘尾若狭守の居城と伝えられる。
永禄四年(1561年)武田信玄が西上州へ侵攻を開始し、甘尾氏は武田勢に攻められ軍門に降った。