八王子城 (はちおうじじょう) (国の史跡・日本100名城22)
所在地 東京都八王子市元八王子町3丁目2715-2 2013.8.30
八王子城 (はちおうじじょう) (国の史跡・日本100名城22)
所在地 東京都八王子市元八王子町3丁目2715-2 2013.8.30
登城ルート(緑丸は居館跡)
登り口・冠木門
金子丸跡
小宮丸跡
本丸址碑・社
曳橋・御主殿石垣
御主殿虎口門と土塁
御主殿建物跡・溝
八王子城 本丸跡(地図)
【遺構★★★★☆ 比高210m】
【感想】 八王子市元八王子町の標高460mの山頂に本丸が築かれており、北東に小宮曲輪、東に八王子神社の郭や松木曲輪が配置されている。
小田原北条氏の城で、南東麓に居館跡(御主殿)があり、建物跡や石垣、曳橋などが復元され見応えがあった。
山城(詰城)への比高は高く、猛暑の折、汗だくになりながら、山頂を目指した。堀切などの遺構は少なかった。
【案内】 都道61号線(美山通り)「八王子城跡入口」交差点より西に約1.2km行った右手に駐車場が用意されている[マップコード23 256 229*72]。その西、「史跡八王子城跡管理棟」(表記番地)に陶磁器製の城跡説明板が建てられている。
南に行くと「曳き橋」が復元され、御主殿の石垣の虎口がある。復元門の奥が「御主殿跡」で、御主殿の床組みが再現されている(地図)。
管理棟の入口看板より西に行くと「八王子城跡自然公園」の看板と八王子神社の鳥居がある。登ってゆくと、金子丸の曲輪に出る。更に登ると、八王子神社の社殿が建つ。
山頂への途中、「松木曲輪」があり、比高210mの頂上に横地監物が守った本丸がある。櫓台に社が祀られ「八王子城本丸址」の城跡碑が建てられている。
少し北の方に行くと「小宮丸」の曲輪がある。獅子の像が向き合い、社のような建物が朽ちている。日本五代山岳城の一つである。
昭和二十六年(1951年)6月9日、国の史跡に指定された。平成十八年(2006年)4月6日、日本100名城(21番)に選定された。
【歴史】 八王子城は16世紀後半、北条氏照(氏政の弟)が元亀二年(1571年)頃築城し、天正十五年(1587年)頃、滝山城より転居し本拠とした。
天正十八年(1590年)六月二十三日氏照は小田原におり、城代の横地監物ら3千名の守る八王子城は前田利家・上杉景勝・真田昌幸の軍勢(1万5千名)の猛攻を受け一日で陥落した。七月小田原開城後、氏照は兄氏政とともに切腹を命じられ、その生涯を終えた。
その後新領主となった徳川家康によって八王子城は廃城となった。