赤館 (あかだて)
最寄地 秋田県由利本荘市鳥海町上笹子色田10-1 2016.8.6
赤館 (あかだて)
最寄地 秋田県由利本荘市鳥海町上笹子色田10-1 2016.8.6
登城ルート及び安部太郎の墓
5合目付近の登り道
畝形阻塞
主郭
北側堀切
北側2、3番目の堀切
金子安部太郎の墓
赤館 主郭跡(地図)
【遺構★★★☆☆ 比高110m】
【感想】 由利本荘市鳥海町上笹子の標高344mの山頂に築かれている。主郭北西側の堀切と、西側の畝状竪堀がよく残っている。
登り口に標識が望まれるところだ。
【案内】 県道70号線より北に、中村会館(表記番地)に向かう60mほど手前を右折「繁殖センター」北の墓地直前に駐車できる[マップコード668 678 089*00]。
墓地の先20mに登り口がある(地図)。標識もなく、草に埋もれ分かりづらいが、東に山裾に沿って緩やかに登り、折り返すこと3度で城跡の南東端に出る。
当初登り口が判らなかったので、墓地の西側の林道を200mほど行き、右に頂上が見えてくるので、直登し畝状竪堀の場所に着いた。苦労した甲斐あって、見応えがあった。
南東側(右側)にも郭があるが、樹木に覆われている。そのまま上り詰めると、西側に畝状竪堀があり、上段に鬱蒼とした草地の主郭があり、40m四方ほどでかなり広い。その北に堀切が3本残っている。
帰りは作業道を下って来ると、墓地の東側に出た。
県道70号線を西に約500m行った左の田の中に「金子安部太郎」の墓があり説明板が建てられている(地図)。
【歴史】 矢島城主大井五郎満安の家臣金子安部は、大井満安の遺児鶴姫を擁して大井家再興を図るため、慶長五年(1600年)九月、笹子赤館に城を築いて籠城し仁賀保勝俊を迎え撃った。
味方は四十数名で五千余名の軍勢を迎え撃ったが、同年九月十五日落城し安部は討ち死にした。