三島根小屋城 (みしまねごやじょう)
最寄地 群馬県吾妻郡東吾妻町三島4626 2019.2.3
三島根小屋城 (みしまねごやじょう)
最寄地 群馬県吾妻郡東吾妻町三島4626 2019.2.3
登城ルート(緑線は車道)
諏訪神社
丘城・西側堀跡
2重堀切
東側腰郭・主郭切岸
主郭・三角点・祠
石祠
西側腰郭
西尾根1番目の堀切
西尾根2番目の堀切
三島根小屋城跡(地図)
【遺構★★★☆☆ 比高210m】
【感想】 標高675mの斥候山(城山)に詰城があり、東麓の「鉄塚(てつか)」と呼ばれる居館跡から構成されている。
居館跡と思われる丘城は発掘調査が行われ、完全に削平されている。上信自動車道の橋脚が工事中で、堀付近を通過するものと思われる。
詰城は主郭の東西に夫々腰郭があり、前方に7段ほどの郭があり、3条の堀切が残っている。背後の尾根には2条の堀切が見られる。
【案内】 国道145号線より大きく左折、吾妻川に架かる「陣出橋」を渡り、T字路を右折し、約250m先を左折して250mほど南に行くと表記番地前に着く[マップコード295 497 275*10]。この付近は狭く、戻って適当な場所に駐車する。
沢の上流で自動車道橋脚工事が行われており、右側に諏訪神社がある。拝殿左から登るとすぐ、平坦地があり発掘調査が行われていた。樹木は取り払われ細長い郭跡の西側に切岸が復元されている。
詰城へはその西に行き、電気柵を跨いで山林に入る。程なく右手(北)に比高30mほどの尾根先端が見え、直登する形で先端部を目指す。
先端より見晴らしの良い山腹をひたすら登ると、石積があり、次のピークに着く。そこから尾根を行くと、2重堀切に着く。
さらに4段の小郭を登ると、石積みのある浅い堀切に出、3段の郭を登ると、腰郭に着く。腰郭の先に、主郭があり、三角点が設置され、石の祠が祀られている。
その西に腰郭、小郭があり堀切がやや離れて2条残っている。
【歴史】 真田氏の一族浦野氏の家臣・江見氏の城とされ、岩櫃城の斉藤氏と争ったが、斉藤氏に敗れ、信濃国小県へ逃れたといわれる。