白鳥館 (しろとりだて) (国の史跡)
所在地 岩手県奥州市前沢区白鳥舘 2014.8.16
白鳥館 (しろとりだて) (国の史跡)
所在地 岩手県奥州市前沢区白鳥舘 2014.8.16
登城ルート
白鳥館跡東側
伝二の丸跡
二の丸・ 白山神社
堀切
伝本丸跡
白鳥館 本丸跡(地図)
【遺構★★★☆☆】
【案内・感想】 県道237号線より東に行った道路横に駐車場が用意されている[マップコード142 376 403*08](地図)。
北東に400m、城跡下を周回する遊歩道が整備されている。東入口より登ると空堀があり、北に本丸、南に二の丸がある。本丸は40m四方ほどで、北上川の悠々たる流れが眼下に望める。
二の丸は南北約120m東西約80mあり二段となり白山神社が祀られている。
平成十七年(2005年)7月に、長者ケ原廃寺跡とともに国の史跡「柳之御所・平泉遺跡群」に追加指定された。
【歴史】 伝承によると安倍頼時(頼良)の八男・白鳥八郎則任(のりとう)の居城跡とされ、中世には白鳥氏が居城したと伝えられる。前九年の役(1051~62年)で源頼義・義家父子と戦った安倍貞任の異母弟である。
一説によると、後三年の役(1083~87年)当時は清原真衡が館を置いていたとも伝わる。
【発掘調査】 平成十五年から実施された発掘調査の結果、十二~十三世紀初めには手工業生産が行われていた船着き場「川湊」として利用されていたことが確認され、奥州藤原氏時代の重要な拠点として都市平泉の機能の一部を担っていたことが明らかとなった。
また十世紀から十六世紀まで集落や城館として断続的に使用されたことも判明している。