岩鼻館 (いわはなたて) (岩花館・穴館)
最寄地 山形県最上郡戸沢村蔵岡1570 2018.5.27
岩鼻館 (いわはなたて) (岩花館・穴館)
最寄地 山形県最上郡戸沢村蔵岡1570 2018.5.27
村道東の土塁
土塁
稲荷神社
館跡西側
西側の溜池
岩鼻館跡(地図)
【遺構★★☆☆☆】
【感想】 鮭延川と最上川の合流点右岸の台地上にある。現在は住宅地や畑となり、北東隅にあったとされる土塁が約40mに亘って残っている。
【案内】 表記番地の敷地北東側に土塁が残っている[マップコード221 217 758*00]。土塁上には稲荷神社が祀られている。西側の溜池までが館跡である。
【歴史】 近江源氏佐々木綱村の時、一族を率いて出羽に下り、仙北の領主小野寺氏の客将となり関口の番城を預かって居住した。
天文年間(1532~55年)、小野寺景道の時代に、大宝寺氏(武藤氏)や最上氏と領有を争っていた最上地方全域の領有を図るため、佐々木貞綱(鮭延貞綱)を遣わし、鮭川と最上川が合流する岩花城(現戸沢村)を守らせた。
永禄六年(1563年)の庄内合戦の時に、貞綱は大宝寺氏との戦いに敗れて岩花城を落とされ、岩花の北方、真室郷まで後退し、天然の要害である鮭延の地に鮭延城を築いたとされる。佐々木貞綱は地名に因んで鮭延氏を称した。