浄福寺城 (じょうふくじじょう) (新城・案下城・松竹城・千手山城・由井城)
所在地 東京都八王子市下恩方町3259 2013.12.1 2017.2.18
浄福寺城 (じょうふくじじょう) (新城・案下城・松竹城・千手山城・由井城)
所在地 東京都八王子市下恩方町3259 2013.12.1 2017.2.18
登城ルート
白山大権現
堀切・土橋
主郭・櫓台
主郭東の堀切
2の郭・奥に土塁
2郭北の堀切1
3郭東の畝状竪堀
浄福寺城 主郭跡(地図)
【遺構★★★☆☆ 比高150m】
【感想】 八王子城の北約2㎞に位置する標高356.4mの山頂に築かれており、 櫓台を伴った広い主郭が残っている。北東に下った2郭と3郭間の堀切は深くて見応えがある。
また3郭には土塁が残り、東側に20mほど下ると、3条の畝状竪堀が残り、北に深い堀切が2条よく残っている。
配置から見て、大手は3郭の東(地図)と思え、浄福寺からの道は搦手と思われる。主郭南と東の坂は急で、殊に下りは落葉で滑りやすかった。
【案内】 浄福寺(表記番地)[マップコード23 285 576*28]境内の石垣横に説明板が建てられている。
本堂西の墓地の奥まったところに「白山大権現」があり、六地蔵の前を通って登ると朱塗りの観音堂が建てられている(地図)。
2つのピークを越え落葉の散り敷く急坂を上ること30分、堀切・土橋があり、急な尾根の3段の小郭を経て、主曲輪に至る。
標高356.4m(比高約150m)の山頂の東西30mほどの主曲輪には、北に寄って櫓台がある。高さ30㎝程の石造りの祠がある。
主郭西側に竪堀があり、主郭東側に3段の郭を下ると、堀切がある。その先に2郭、2条の堀切、3郭がある。3郭の北に2条の堀切があり、東側下段に畝状竪堀が残っている。
【歴史】 築城は関東管領山内上杉氏の武蔵守護代を務めた大石氏と云われ、至徳元年(1384年)大石信重によって築城されたと伝えられる。
一方、『新編武蔵風土記稿』によれば、「大石源左衛門尉入道道俊と云もの当所に居城を構へし」(道俊は大石定久といわれる)との記述もある。
大石氏に養子に入った北条氏照の、八王子城の出城として使用された。又大石氏は高月城や滝山城なども築城したと伝えられている。