ヲシャマンベ陣屋 (国の史跡)
所在地 山越郡長万部町長万部379 2014.8.6 2017.7.15
ヲシャマンベ陣屋 (国の史跡)
所在地 山越郡長万部町長万部379 2014.8.6 2017.7.15
飯生神社鳥居・説明板
説明板
虎口
飯生神社
土塁
西側空堀
ヲシャマンベ陣屋跡(地図)
【遺構★★★★☆】
【案内・感想】 道央自動車道「長万部IC」より国道5号線を右折、1.1km先の信号交差点を右折し函館本線踏切を越えると間もなく朱鳥居があり、駐車スペースがある[マップコード521 075 130*57]。
表記番地の飯生(いいなり)神社(安永二年・1773年創建)が陣屋跡の東に建てられている。
西側の陣屋跡平坦部は約60m四方あり、神社との間に土塁・堀が残る。周囲は土塁で囲われ、西端に井戸跡と思われる窪地がある。南側の鳥居・階段の横に陣屋跡の石碑・看板があり、登り道がある。
【歴史】 安政二年(1855年)南部藩は恵山岬から幌別(現登別市)までの沿岸警備を幕府より命じられ箱館に元陣屋(南部藩陣屋)を、室蘭に出張陣屋(モロラン陣屋) を、砂原(砂原陣屋) ・長万部(ヲシャマンベ陣屋) に分屯所を設けることにした。
ヲシャマンベ陣屋は室蘭の出張陣屋と同じく安政三年(1856年)に構築されたが、安政四年(1857年)十二月に長万部沿岸が砂漠遠浅のため外国船が容易に近づけないことから、陣屋の必要性がなくなり、南部藩は自藩に引き上げた。
昭和四十九年(1974年)8月22日に国の史跡に指定された。