古堀田城 (こぼたじょう) (横田城・小保田城) (県の史跡)
最寄地 秋田県仙北市西木町上荒井上橋元280−1 2018.4.21
古堀田城 (こぼたじょう) (横田城・小保田城) (県の史跡)
最寄地 秋田県仙北市西木町上荒井上橋元280−1 2018.4.21
登城ルート(緑線は車道)
登り口・標柱
北郭
北郭東の堀切
北郭南郭間の2重堀切
南郭
南郭東堀切(奥に畝状竪堀)
横堀と畝状竪堀
古堀田城 本丸跡(地図)
【遺構★★★★☆ 比高60m】
【感想】 仙北市西木町上荒井にあり、標高169.3mの丘陵に築かれた北郭と南郭から成る城跡である。
深い堀切や2重堀切、横堀や20条を数える畝状竪堀など見所は多い。南郭の杉も間伐され、東側の遊歩道など整備途中と思われる。
【案内】 西明寺中学校(表記番地)の東に説明板が建てられ、そこから真っ直ぐに舗装された農道があり、突き当りに駐車できる[マップコード280 579 196*52](地図)。
右手に少し行くと「戸沢氏古堀田城跡」の標柱と「古堀田農村公園」案内図が建てられている。杉林の中を左に、遊歩道を登ると、北郭に着く。
北郭は広く南側に休憩所が建てられ、土塁が残り一段下がって腰郭がある。東側に道があり北西の鉄塔付近と東側尾根に堀切が残っている。
南郭との間に2重堀切があり、南郭は杉林となっている(間伐されている)。南郭の南東側に横堀と20条ほどの畝状竪堀が残っている。
昭和六十二年(1987年)3月17日、戸沢氏城館跡(門屋城跡・古堀田城跡)として秋田県の史跡に指定されている。
【歴史】 先住民族時代にはチャシのあった地と推定される。
口碑によると、康安年間(1361~62年)の頃、小保田豊盛が居住し「小保田城」と称されたが、後になぜ「古堀田城」となったかは定かでない。
戸沢氏の南部を退転の際、主従18騎の一人小白川大六郎の居館と伝えられる。
戸沢氏代々の門屋城在城(1228~1424年)角館城在城(1424~1602年)の間、「横田城」と称され、戸沢氏一族の居城として重要な支城の役目を担った。
横田城は初代兼盛の隠居した城で、9代行盛もこの城で育ち、後に門屋城に入った。『西木村教育委員会説明板』より(年号見直し)。