観音山館 (かんのんやまたて) (隈井館) (町の史跡)
最寄地 福島県西白河郡矢吹町根宿905 2020.4.19
観音山館 (かんのんやまたて) (隈井館) (町の史跡)
最寄地 福島県西白河郡矢吹町根宿905 2020.4.19
登城ルート
八幡神社三の鳥居
外空堀
八幡神社
内空堀
2段目階段
主郭の三峯神社
観音山館跡(地図)
【遺構★★★★☆ 比高20m】
【感想】 矢吹町根宿の標高315.9mの舘山に築かれている。
期待しないで訪れてみたが、なかなかどうして上下2段になった空堀がよく残っており、帯郭や南北に3段になった平坦地が見られる。
【案内】 県道283号線の信号交差点より南に行った所に八幡神社一の鳥居があり、説明板が建てられている[マップコード61 011 383*16](地図)。
西へ行くと、二の鳥居が、少し先に三の鳥居があり左右に外空堀が伸びている。
階段を登ると、八幡神社境内があり、北側の馬頭観音の石塔が並ぶ平坦地がある。右側に内空堀が延々と伸びている。
最上段に三峯神社や三角点のある主郭があり、北西から北東にかけて帯郭があり、その南先は空堀に繋がっている。
【歴史】 正平年間(1347~70年)石川有光の子孫・石川九郎光幹より7代目の晴辰は、原宿と平鉢の中間にある国神館を廃して、観音山館を造営し、以後、中畠氏を名乗った。
晴辰は、天正十一年(1583年)3城目のタカナシ館に居住した。理由は不明であるが、観音山館は弟・中畠大学介晴時に与えられた。
晴時は白川城主・白川義親に仕えたが、天正十八年(1590年)豊臣秀吉の奥州仕置により、領地を没収され、観音山館は廃城となった。