十八ヶ城 (さかりがじょう) (本館 ) (もとだて)
最寄地 岩手県花巻市東宮野目第13地割112 2017.10.26
十八ヶ城 (さかりがじょう) (本館 ) (もとだて)
最寄地 岩手県花巻市東宮野目第13地割112 2017.10.26
本館1遺跡標柱
本舘病院
本舘病院西の堀跡
本舘病院北西の切岸
日精電機(株)前の堀跡
十八ヶ城跡(地図)
【遺構★★☆☆☆】
【感想】 東宮野目の瀬川が南に曲がり北上川に至る右岸の台地にある。日精電機敷地に比べ本館病院のある大地が5m以上高く、病院から南の標柱のある付近までが城跡と思われる。いずれにしても遺構は少なく、北西に堀跡が残るのみである。
【案内】 県道298号線(奥州街道)「本館口」交差点より西に行くと、右の台地に「本館1遺跡」の標柱が建てられている[マップコード108 855 276*58]。
市営本館アパートC棟(花巻市本館1丁目6−1)前の公園に宮野目散策案内図が建てられている。案内板の本館位置や地形的に見て「本舘病院」(表記番地)を中心とした第13地割が館跡と思われる。
本舘病院と日精電機(花巻市本館201)の間に堀跡が見て取れる[マップコード108 855 754*06]。
【歴史】 陸奥国稗貫郡宮野目村に所在し、稗貫氏が小瀬川城から本城に移り、そして享禄年間(1528~32年)に鳥谷ヶ崎城(花巻城)(陸奥国稗貫郡花巻村)に移るまでの本城であった。
『聞老遺事』の「稗貫状」には、永享七年(1435年)の和賀・稗貫の動乱の際の「稗貫瀬川十八ヶ沢」の城構えは「四方に濠をめぐらし乱ぐいを打ち、逆茂木を引き筒木を釣るし石引を張る」という伝承が記されている。