六郷城 (ろくごうじょう)
所在地 秋田県仙北郡美郷町六郷古館105 2017.10.28
六郷城 (ろくごうじょう)
所在地 秋田県仙北郡美郷町六郷古館105 2017.10.28
駐車場・説明案内板
内堀跡
田岡神社・本丸跡
通庵佐竹公館阯碑
本丸にある説明板
内堀跡
六郷城 本丸跡(地図)
【遺構★★☆☆☆】
【感想】 美郷町六郷古館にある平城で、約100m四方の方形の本丸の外側に内堀が部分的にみられ、本丸跡には田岡神社(稲荷)が祀られ、大半は民家敷地や畑となっている。
【案内】 国道13号線「側清水」交差点より北に約150m行き、左折広域農道を170mほど行くと左側に説明板が建てられ、駐車場が用意されている[マップコード138 619 432*53](地図)。
道路向かいに「六郷城内堀跡」の標柱が建てられ、西に田岡神社朱鳥居の横に「六郷城趾本丸跡」の標柱が建てられている。
田岡神社の裏側に「通庵佐竹公館阯碑」の石碑や説明板が建てられている。
又、本丸の北西端に「六郷城趾」の標柱が建てられている。本丸の南東に2の丸があったという。
【歴史】 藤原南家二階堂信濃守行光の裔、六郷弾正道行が永禄二年(1559年)に築城したと伝えられ、その子兵庫守正乗の居城であった。
正乗は、慶長五年(1600年)関ヶ原の戦いの功により常陸府中城へ移封となった。
佐竹義宣が慶長七年(1602年)秋田移封となり、それに先立って家臣川合伊勢・矢田野安房らがこの城を受け取り、この辺は人心がまだ落ち着かず、義宣の父義重が人心の収攬を図ってここを居城とした。
翌慶長八年小野寺氏の浪人ら千人余が、この城を攻めたが町民や農民が一向宗の法師らと共に奮戦し、これを退けた。
佐竹義重(通庵)は10年間居城し、慶長十七年(1612年)四月十九日、この城で没した(享年66)。その後廃城となり破却された。