似内館 (にたないたて) (上似内遺跡)
所在地 岩手県花巻市上似内第11地割 2017.10.26
似内館 (にたないたて) (上似内遺跡)
所在地 岩手県花巻市上似内第11地割 2017.10.26
説明板
市道手前の館跡・奥が釜石線
標柱・説明板
似内館跡(地図)
【遺構★☆☆☆☆】
【感想】 北上川右岸の河岸段丘上にあり、市道建設などで遺構は見当たらなかった。
【案内】 国道4号線より市道に入り釜石線「似内駅」東の高架を越え、釜石自動車道を潜ってすぐ左折する[マップコード108 858 725*65]。
墓地先の農道を左折、再度釜石自動車道を潜って南に行くと館跡標柱と説明板が見えてくる。
【発掘調査】 平成12・13年にかけて圃場整備事業及び市道建設工事に伴う発掘調査が行われた。
結果、最大幅10mの3本の空堀跡や陶磁器、中国銭などが出土し中世の城館跡だったことが証明された。
一方、縄文時代の陥し穴60基、平安時代初期の竪穴住居跡46棟などが検出され、縄文時代には狩猟場、平安時代には集落、中世には城館として利用されていた。『現地説明板』
【歴史】 中世の領主・稗貫氏の一族似内氏の城館と伝えられている。最後の領主は似内雅楽助であったという。
江戸時代後期に書かれた『内史略』によると、似内雅楽助の旧館として「五内川と云所に今猶土居のさま僅かに残れる地をしか云」と記されている。
北上川の対岸には、同じく稗貫氏の有力な一族であった矢沢氏の城館があり、この地が稗貫氏にとって重要視されていた事がわかる。『現地説明板』