御嶽城 (みたけじょう) (金鑚御嶽城・高見城)
最寄地 埼玉県児玉郡神川町二ノ宮751 2017.11.11 11.18
御嶽城 (みたけじょう) (金鑚御嶽城・高見城)
最寄地 埼玉県児玉郡神川町二ノ宮751 2017.11.11 11.18
登城ルート(緑線は車道/緑は東郭/赤は本郭/水色は2郭/青は西郭)
鏡岩
東郭(法楽寺跡)
本郭直前の堀切
本郭・標柱
本郭2郭間の堀切
2郭・土塁
2郭北東の石積
西郭手前の堀切・竪堀
御嶽城 本郭跡(地図)
【遺構★★★☆☆ 比高150m】
【感想】 神流川右岸、標高343.5mの御嶽山頂上に本郭がある。東端に東郭、西端の山頂に西郭、北に2郭が配置され、堀切空堀がよく残っている。
東郭(法楽寺跡)は鏡岩、岩山展望台などがあり訪れる人も多いが、西側の本郭、2郭、西郭は閑散としていた。
【案内】 金鑚(かなさな)神社(表記番地)に参詣用駐車場が用意されている[マップコード20 039 337*52]。
拝殿の南から階段が設けられ、東郭(法楽寺跡)に通じている。8合目付近左に「御嶽の鏡岩」があり、東郭の東端に「岩山展望台」があり、赤城、榛名の山々が遠く望める。
西に行くと堀切があり、尾根上の郭を通って本郭東に堀切がある。ロープを伝って登ると、本郭には「御嶽城本郭跡」の標柱が建てられ、三角点が設置されている。
北西に下ると、堀切があり、2郭に着く。2郭は草木が茂っているが、北西に土塁が残っている。また北東下段に段郭があり巨石の左に石積みが残っている。北東の尾根を下ると、堀切が少し離れて2条残っている。
西郭へは主郭東側より左に「わたるせ」方面へ降りる。帯郭の先に堀切があり、尾根先端を下ると、西郭の堀切とそれに続く竪堀がある。さらに西に行くと、小高い西郭に至る。
【歴史】 詳細ははっきりしないが、文明年間(1469~87年)安保氏によって築かれたと云われる。
天文二十一年(1552年)山内上杉家に属していた安保泰広は、北条氏康に攻められ降伏した。
その後、北条氏の支城となり、家臣・平沢豊前守政実が守っていた。
元亀元年(1570年)武田氏は御嶽城を攻め落とし、平沢政実は武田氏方に降った。翌年、武田氏と北条氏が再び同盟を結ぶと北条氏に返還されたと云われる。