十勝陣屋 (とかちじんや) (仙台藩トカチ陣屋) (町の史跡)
所在地 北海道広尾郡広尾町西4条9丁目2 2017.7.12
十勝陣屋 (とかちじんや) (仙台藩トカチ陣屋) (町の史跡)
所在地 北海道広尾郡広尾町西4条9丁目2 2017.7.12
旧広尾小学校校舎
十勝陣屋の石碑と碑文
土塁
空堀跡
十勝陣屋跡(地図)
【遺構★★☆☆☆】
【感想】 広尾町の旧広尾小学校敷地となっており、西側の林に土塁の一部と堀跡が残るのみとなっている。北側の一段高い場所は以前の校舎跡で土塁ではない。
【案内】 国道336号線(ナウマン国道)より道道987号線を西へ約600m行った広尾小学校跡(表記番地)となっている[マップコード454 142 013*12]。
西側林の中に土塁、堀跡が認められ「仙台藩陣屋跡」の石碑(昭和50年12月建之)と説明板が建てられている。
昭和五十年(1975年)11月18日、広尾町の史跡に指定された。
【歴史】 安政二年(1855年)江戸幕府は東北6藩に蝦夷地の警備を命じたが、仙台藩は6月に出入司・三好武三郎清房に東蝦夷地の見分を行わせた。三好清房は縄張りを行い10月に帰国した。
翌年、トカチは仙台藩の知行地となり、円山の麓に陣屋を構えた。陣屋はほぼ円形で、面積約1.2haであった。
明治元年(1868年)東北諸藩の政府軍への降伏により陣屋は撤収され、施設はトカチ会所元で預かり、明治三年(1870年)田安家に引き継がれた。
その後、広尾小学校建設が行われ、土塁の大部分が破却された。