中城 (なかじょう) (猿尾氏館)(ましおしやかた)
最寄地 埼玉県比企郡小川町大塚470 2015.1.21 2017.12.8
中城 (なかじょう) (猿尾氏館)(ましおしやかた)
最寄地 埼玉県比企郡小川町大塚470 2015.1.21 2017.12.8
登城ルート(緑線は車道)
陣屋沼緑地・右に登る
西側空堀・土塁
北側土塁
櫓台・半僧坊
忠魂碑・遺跡碑・土塁
テニスコート
中城跡(地図)
【遺構★★★☆☆】
【感想】 小川町大塚の住宅地に囲まれた台地にあり、北東から西側にかけて空堀、土塁がよく残っている。前回もそうであったが、草木が刈られ保存状態のよい公園となっている。
【案内】 国道254号線より「大梅寺」(表記番地)に向かい、その東約140mより南に砂利道を下ると、駐車場がある[マップコード91 795 355*03](地図)。
陣屋沼緑地の横を南に登ると、空堀・土塁の残る先覚律師遺跡・中城跡がある。
櫓台上に「半僧坊」があり、説明板、忠魂碑、先覚律師遺蹟などが建てられ、南側にテニスコート、春日会館がある。北の空堀に万葉集の短歌が点々と展示されている。
【歴史】 土塁、空堀跡、櫓の跡から中世の土豪・猿尾(ましお)氏の居城で中城跡と呼ばれる。
先覚は、鎌倉時代の天台宗の僧で建仁三年(1203年)常陸国に生まれたが、没年は不明である。
万葉学者として知られる先覚は、万葉集解読に半生を捧げた人で、彼の著作「万葉集注釈」は、以後の万葉集研究の基礎をなしていると云われる。その奥書には「武蔵国比企郡北方の麻師宇郷の政所」と記されており、当地に仮借し、まとめたものと推定されている。『小川町教育委員会説明板』。