山川館 (やまかわやかた)
所在地 茨城県結城市上山川3226 2018.2.17
山川館 (やまかわやかた)
所在地 茨城県結城市上山川3226 2018.2.17
東持寺の西側入口
由来碑
西側空堀
西側土塁
東持寺本堂
東側空堀
山川館跡(地図)
【遺構★★★☆☆】
【感想】 鬼怒川西岸の微高地に築かれた東西約140m南北約190mの長方形の居館跡である。四方の土塁、空堀がよく残っている。
東持寺は「うめでら」とも呼ばれ、3月には梅の香が境内に満ちることだろう。
【案内】 県道20号線より東に行った東持寺(表記番地)境内となっている。
昭和三十九年(1964年)9月1日、結城市の史跡に指定された。
【歴史】 鎌 倉時代の寛元元年(1243年)結城氏初代朝光の4男・山川五郎重光が山川庄の地頭に任じられ、屋敷を構えた。
永禄八年(1565年)14代山川駿河守氏重は山川綾戸城を築いて移り、ここに代官を駐在させた。
慶長六年(1601年)主家結城秀康の越前移封に伴い、16代讃岐守朝重も追従した。
その後、屋敷は江戸幕府の直轄となり伊奈備前守忠次が来任し、代官横田次郎兵衛等がここに住んだ。
代官廃止に伴い、横田氏の寄進を受けて上山川諏訪神社の別当東持寺が寛永三年(1626年)四月、この地に移山し、現在に至っている。