比石館 (ひいしたて) (道南十二館)
最寄地 北海道檜山郡上ノ国町館野8 2017.7.11
比石館 (ひいしたて) (道南十二館)
最寄地 北海道檜山郡上ノ国町館野8 2017.7.11
登城ルート(緑線は車道)
入口・比石館跡標柱
駐車スペース
館跡
館跡・土塁
館神社・土塁
北東から見た館跡
比石館跡(地図)
【遺構★★★☆☆】
【感想】 石崎漁港の西に突き出た小半島の細くくびれた先端部に位置する。南北60m東西約15mの規模で中央に館神社が祀られており、神社背後から南にコの字形に土塁が残っている。
三方を海に囲まれた要害で、北の勝山館と南の原口館の中間に位置している。
【案内】 国道228号線(追分ソーランライン)が石崎地区に差しかかる左に「比石館跡」の標柱が建てられている[マップコード807 393 783*22](地図)。
擁壁のある道を約120m行くと駐車スペースがある。北へ200mほど歩くと、くびれた半島上に館跡がある。
【歴史】 松前藩の歴史を記した『新羅之記録』に十二の館が記されており、道南十二館の一つである。
時期は定かでないが、畠山重忠の末裔、厚谷右近将監重政がこの地に館を構えたとされている。館内には縄文時代後期の遺跡があり、アイヌのチャシを占拠利用したと考えられる。
長禄元年(1457年)コシャマインの戦いの際、アイヌ人に攻撃で陥落したが、その後回復し、引き続き厚谷氏の居城とした。
文明元年(1469年)厚谷家3代重形が蠣崎家初代信廣に臣従し移った。その後、自然廃館となった。