塩沢城 (しおざわじょう) (薄城・笹山城)
所在地 埼玉県秩父郡小鹿野町両神薄 2015.11.6
塩沢城 (しおざわじょう) (薄城・笹山城)
所在地 埼玉県秩父郡小鹿野町両神薄 2015.11.6
登城ルート(緑線は車道)
奥宮宇賀神社
堀道
北郭跡
主郭跡
南郭跡・土塁
頂上の鐘撞場 ・石宮
頂上北の尾根
塩沢城 主郭跡(地図)
【遺構★★★☆☆ 比高340m(宇賀神社より) 】
【案内・感想】 県道37号線に面した道の駅「両神温泉薬師の湯」(小鹿野町両神薄2380)より北へ約850m行った信号交差点を左折、県道279号線を西へ約2.3km行く。
バス停「午房」の交差点を左折、薄川に架かる「塩沢橋」を渡って南へ塩沢集落を通り抜け左に道なりに大きく曲がって左折、「塩沢宇賀神社」に向かう。神社の南に舗装された駐車場があり[マップコード 534 653 019*5 ](地図)、「奥宮宇賀神社」の鳥居を潜ると登山道となる。
堀道を比高約200m 登ると、左に東西約50m南北約30mの少し傾斜した北郭跡(地図)がある。
道はないが段々になった郭を登ってゆくと、比高約300m 東西約40m南北約50mの広い主郭跡に出る。
さらに南に登ると、東西約20m南北約30mの南郭(地図)に着く。東側に鈍った土塁跡があり「石澤不動明王」「大聖歓喜天」「三寶大荒神」の石搭が祀られている。
南に登ると段々になった斜面に4体、その上段に3体の石塔があり、標高約760m比高約340mの頂上に「伊邪那岐・伊邪那美ノ尊」「天照皇大神宮」など8体の宮が祀られ、鐘撞場といわれる(地図)。
南側は20mほど下がって細い尾根となり、四阿屋山に連なっている。西方に両神山、二子山などの関東山地が望める。城址碑、説明板等は皆無である。登りは約1時間ほどである。
北郭と主郭の間は道がなく、特に帰路は目印を覚えるなど注意を要する。県選定重要遺跡(塩沢城跡)となっている。
【歴史】 文明十年(1478年)鉢形城を追われた長尾景春はこの城に拠った。
土地に伝わる伝説によると、文明12年(1480年)1月、太田道灌の軍の夜襲を受け、塩沢城は落城した。
景春は日野の熊倉城(日野城)へ逃亡した。その折り、家臣の深井対馬守が殿(しんがり)を勤め、防戦して深手を負い自害したとされている。