西方城 (にしかたじょう) (鶴ヶ岡城)
最寄地 栃木県栃木市西方町本城1468 2015.1.11 2018.1.7
西方城 (にしかたじょう) (鶴ヶ岡城)
最寄地 栃木県栃木市西方町本城1468 2015.1.11 2018.1.7
登城ルート(紫は北ノ丸/緑は二ノ丸/赤は本丸/青は南丸/水色は東丸)
屈曲した竪堀
北ノ丸・土塁
三の丸北の土橋・空堀
二の丸北の空堀
二ノ丸・土塁
本丸・土塁
空堀・桝形
南ノ丸
東ノ丸
西方城 本丸跡(地図)
【遺構★★★★☆ 比高130m 】
【感想】 思川の両岸に開けた西方町の平野を望む標高221.2mの山頂に本丸を置き、北に3つの郭を配し、南側と東側下段に広い郭を配している。西ノ郭はゴルフ場となり消滅している。
本丸と北の3つの郭の土塁は西側が高くなっている。深い空堀、竪堀がよく残り、南尾根筋から本丸に入る四ヶ所の虎口での横矢を設けた防御機能は特筆できる。
【案内】 県道177号線より東北自動車道下を西へ行った「長徳寺」(表記番地)前に城址見学者の駐車場が用意されている[マップコード722 192 375*83](地図)。長徳寺に城郭図(縄張り図)が建てられている。
西に200mほど登ると、通路となっている屈曲した竪堀がある。虎口の右に「馬出し」の保塁、空堀がある。南に虎口を登ると「北ノ丸」があり櫓跡や土塁が残り、眼下に「真名子カントリー倶楽部」のゴルフ場が見える。
南に広い3ノ丸があり、空堀・土橋を挟んで「二ノ丸」があり、土塁が残っている。眼下に東北自動車度や西方町の集落、農業用ハウス、遠く筑波山が望める。
その先の空堀、土橋の南に本丸がある。周囲にめぐらした土塁があり、特に西側は高くなっている。本丸南の櫓台にいずれも八幡宮が祀られ、縄張り図が建てられている。本丸東側下段に腰郭がある。
八幡宮より南に一段下ると、空堀、桝形を経て「南ノ丸」がある。本丸の東の下段に曲輪があり、その下段に「水の手」があり井戸跡がある。
その東に下りると、竪堀、桝形虎口、その先に広い「東ノ丸」がある。
【歴史】 宇都宮遠江守景綱の築城と伝えられ、景綱の三男武茂泰家の子・西方遠江守景泰が、初代城主となった。一時皆川氏の支配下に在った。
天正の頃、7代太郎左衛門綱吉の時、宇都宮国綱の攻略を受け落城した。その後宇都宮氏の城となり、皆川氏に対する拠点となった。『説明板』『開山不動尊由来碑』より。