御前山城 (ごぜんやまじょう)
所在地 茨城県東茨城郡城里町大字御前山 2020.6.20
御前山城 (ごぜんやまじょう)
所在地 茨城県東茨城郡城里町大字御前山 2020.6.20
登城ルート
登り口
物見跡
主郭2郭の段差(手前が主郭)
2郭西土塁・虎口
3郭東側の空堀
3郭西土塁・虎口
鐘撞堂跡
御前山城跡(地図)
【遺構★★★☆☆ 比高110m】
【感想】 標高約143mの東西に細長い平坦地に築かれている。主郭2郭間の段差や3郭の東西に見事な空堀や高土塁が残っている。
又、鐘撞堂跡(四阿)への尾根に堀切が2ヶ所見られる。堀切と郭の配置から西の御前山の方が大手と思われる。
【案内】 国道123号線那珂川大橋南の「道の駅かつら」の駐車場が利用できる[マップコード188 745 852*68188 775 094*27]。
那珂川大橋南より県道を30m程行くと、ハイキングコースとなっている「御前山」登山口がある(地図)。
登ってゆくと、物見の平坦地があり四阿が建てられている。そこから西に少し登ると、段差のある主郭があり、西側に少し高い2郭がある。その西に南北に伸びる土塁と土橋付の空堀が残っている。
3郭は自然地形で、西側に土塁と横堀が見られる。そこから尾根に堀切があり、更に御前山との間に堀切がある。南西に行くと鐘撞堂跡がある(地図)。
【歴史】 御前山の由来は、伝説によると孝謙天皇(女帝)の愛を受けて法王の座に就いた道鏡が下野国に左遷され、やがて孝謙天皇と共に住んだことから云われている。左遷は本当だが、共に住んだは逸話である。
承久二年(1220年)藤原時房が築いたと伝えられる。土塁や堀切からその後、戦国時代にいずれかにより改修を受けたものと思われる。