大館 (おおだて) (国の史跡)
所在地 秋田県能代市向田表 2014.8.2 2017.4.25
大館 (おおだて) (国の史跡)
所在地 秋田県能代市向田表 2014.8.2 2017.4.25
登城ルート(緑線は車道)
国道7号線横の登り口
北下段の「高岡大神」石碑
北上段・ 空堀・奥が大館中央部
大館中央部
大館南側
西側登り口
大館跡(地図)
【遺構★★★☆☆ 比高35m】
【感想】 北方の城であるチャシの特徴があるという指摘も一部にはみられる。北端からの展望は良く、広大な曲輪は原住民が生活していたのであろうか? 相当数暮らせるスペースである。
【案内】 国道7号線「桧山入口」交差点より東に350m行った右手に「檜山安東氏城館跡・大館跡」の標柱が建てられ、登り口[マップコード223 672 842*32](地図)がある。
南の小山に南北に細長く二段になった曲輪があり、「高岡大神」の石碑がある。さらに南に空堀があり、直進すると東西200m南北400mほどの広大な曲輪がある。西に下ると、もう一つの登り口に出る(地図)[223 671 655*82]
昭和五十五年(1980年)3月21日、国の史跡に指定された。
【発掘調査】 昭和四十六年(1971年)から六次にわたる発掘調査では、中世の館跡や古代の集落跡が重複する複合遺跡であることがわかり、遺物としては、土師器(はじき)、墨書土器、フイゴ羽口、洪武通宝(中国)などが出土した。
大館跡は元慶の乱の際に政府が築いた「野代営」ではないかと言われていた時期もあったが、この調査では証拠となる資料は見つからなかった。
古代住居跡はほぼ十世紀から11世紀にかけてのものであるが、戦国時代の大館はこれら住居跡の立地する台地を空堀によって区分しており、今日では夫々大館、小館と称される。尖端部分には二重、三重の柵を備えて防禦をかためた痕跡が残る。