滝浜館 (たきはまだて) (若宮館)
所在地 宮城県本吉郡南三陸町戸倉若宮 2019.11.9 2020.1.3
滝浜館 (たきはまだて) (若宮館)
所在地 宮城県本吉郡南三陸町戸倉若宮 2019.11.9 2020.1.3
登城ルート(緑線は車道)
説明板・疫王神社
説明板
電波塔
西側の帯郭
北西の腰郭
主郭・丸亀神社(左)・祠
滝浜館跡(地図)
【遺構★★★☆☆ 比高30m】
【感想】 志津川湾に向けて突き出た標高56mの半島状山頂に築かれている。主郭の南に2郭、北側の東西に竪堀があるという。
疫王神社より北に歩くと、ドコモの電波塔がありその先は葛や芒、野茨が密生し踏み込めなかった。
年が明け草木も枯れてくる頃、再度挑戦してみた。最初のピークまでは枯れていたが、鞍部は棘のある小木が密生しており断念し、西側に下ると日影で草も少なく帯郭に辿り着けた。藪化した主郭の中央が開け、祠が祀られている。
【案内】 国道398号線より滝浜集落に入り、西に行くと神社への入口がある[マップコード897 194 420*14]。そこから登ってゆくとすぐ「疫王神社」があり説明板が建てられ、三叉路に駐車出来転回できる(地図)。
東側の「津の宮」集落側は津波後の改修工事で通行できない。
主郭南斜面は棘のある小木が多く、その先は藪で、中央に大手道のような石積みのある土塁が見られた。
西側には2、3段の帯郭があり竪堀が残っている。北側は一段低い腰郭があり、主郭の大部分は藪で、中央の石積み土壇前に「丸亀神社」の石板や石宮が祀られている。 東側斜面に竪堀が見られる。
【歴史】 若宮館とも呼ばれ、三浦氏が城主と云われるが詳細な歴史は不詳である。
昔この地で合戦があり、空堀を掘っている途中に敵の攻撃を受け、城主は隠れ蓑隠れ笠を着け落伸びたという伝説が残っている。