彫堂七館 (えりどうしちだて)
所在地 宮城県遠田郡美里町北浦蜂谷森 2019.11.9
彫堂七館 (えりどうしちだて)
所在地 宮城県遠田郡美里町北浦蜂谷森 2019.11.9
登城ルート(緑線は車道)
駐車場・小館
小館北
小館
小館東の空堀
陣館
狼之介館
彫堂館西の空堀
彫堂七館 小舘跡(地図)
【遺構★★★☆☆ 比高10m】
【感想】 美里町北浦蜂谷森の蜂谷森公園として整備され、駐車場東に菅原神社のある小館があり、切岸や東側に空堀がよく残っている。
東に広い陣館があり、その東に細長い狼之介館がある。深い空堀で隔てて標高36.6mの最高所が彫堂館で、水道施設が設けられている。
【案内】 県道152号線より出来川北側の市道を西に約750m行った所に蜂谷森公園駐車場が用意されている[マップコード141 141 369*40]。
彫堂地域の東西に伸びる丘陵一帯は「七舘八沢」と呼ばれ、七舘と八沢(空堀)から構成されていた。西から長館・大館・小館・陣館・狼之介館・笹館・蜂谷森(彫堂館)の七館から成る。
この内、蜂谷森公園となっているのは小館・陣館・狼之介館・蜂谷森(彫堂館)である。
【歴史】 『余目記録』によると、南北朝時代の奥州4探題の時期、吉良氏と畠山氏が対立したとき、吉良氏方に属した大崎氏が色麻川(鳴瀬川)を隔てて蜂森に陣取り、長世保(松山頂)に拠った畠山氏と遠矢の合戦をしたと記されている。
斯波家兼が奥州探題として下向し、1350年代この地を支配し大崎氏を名乗った。