四十二館 (しじゅうにたて) (県の史跡)
所在地 秋田県大仙市六郷西根沼福田19 2017.10.28
四十二館 (しじゅうにたて) (県の史跡)
所在地 秋田県大仙市六郷西根沼福田19 2017.10.28
館跡標柱・説明板・配置図
配置図
内馬場西側入口
内馬場跡
内馬場の八幡神社
内馬場・本丸間の堀
本丸跡
外馬場・南の堀
四十二館跡(地図)
【遺構★★★☆☆】
【感想】 雄物川と大戸川(横手川)が合流する右岸に築かれた平城で、葦の生えた水堀が残っており、北側を上総川が流れている。
本丸跡、南側の内馬場跡、その南東の外馬場跡は畑として利用され、北側の鍛冶屋敷跡に民家が建っている。
【案内】 大曲西道路「飯田IC」より県道13号線を南に約2.5㎞行った道路左に館跡標柱・説明板・配置図が建てられている[マップコード138 583 893*30](地図) 。東に少し行った農道に何とか駐車できる(農耕車に注意)。
史跡の規模は東西約350m、南北約300mの規模で、昭和初期までは水堀が縦横に巡り、水堀で区画された複数の郭が複雑に入り組み、大きな沼の中に大小の島々が浮かんでいた。
昭和三十四年(1959年)1月7日、秋田県の史跡に指定された。
【発掘調査】 昭和五十六年(1981年)から3ヶ年計画で実施され、本丸跡からは平安時代後半の土師器、皿・杯片、須恵器片が出土し、鍛冶屋敷跡からは、掘立柱建物跡3棟、井戸跡8基、鍛冶遺構3基、堀跡1条などのほか、瀬戸・唐津・珠洲系の中世の陶器が出土している。
【歴史】 延宝六年(1678年)の『藤木村肝煎覚』の八幡神社の縁起について「康平年中(1058~68年)に・・・大保之内四十二館と申す所に建立」と記されている。
平安時代後期から中世に利用されたと考えられている。