岩井出館 (いわいでたて)
所在地 山形県酒田市北俣岩代25 2016.6.9
岩井出館 (いわいでたて)
所在地 山形県酒田市北俣岩代25 2016.6.9
虎口
切岸・稲荷神社
主郭・土塁
主郭・櫓台
岩井出館跡(地図)
【遺構★★★☆☆】
【案内・感想】 県道362号線より東に行った表記番地の民家敷地となっている[マップコード789 603 624*36]。
民家の方に断って、撮影させてもらった。おばあさんが出てこられ話が弾み、館跡から首なしの遺骨が出て悩まされたなどの話をして下さった。
東側の台地に虎口が残り、右上の土塁に稲荷神社が祀られている。北側に土塁が残り、南北2段になった主郭があり、畑となっている。南西隅に櫓台が残っている。
【歴史】 前九年の役(1051~62年)の頃、康平元年(1058年)、奥州磐井五郎安倍家任の一族・阿部盛任親子が出羽に入り、鷹尾山別当宝蔵寺に入り、子孫・阿部良輝の代に鹿島小槌ヶ山の山麓に岩井出館を築いた。良輝は大宝寺義氏に仕えていた。
そして天正十九年(1591年)に、上杉景勝の家臣・志田修理に攻められ、時の館主・阿部頼尚は秋田仙北に逃れたという。