葛巻城 (くずまきじょう)
最寄地 岩手県岩手郡葛巻町葛巻第15地割34-20 2016.6.5
葛巻城 (くずまきじょう)
最寄地 岩手県岩手郡葛巻町葛巻第15地割34-20 2016.6.5
登城ルート
葛巻町役場より遠景
葛巻八幡宮
下の段郭
上の段郭
主郭
葛巻城 主郭跡(地図)
【遺構★★☆☆☆ 比高70m】
【案内・感想】 国道281号線に面した表記番地の東に葛巻八幡宮入口があり、鳥居を抜けて登るとすぐ駐車場がある[マップコード484 427 558*18]。
登ってゆくと天満宮、葛巻八幡宮(南部氏の建立)があり、拝殿の右のプレハブ倉庫の脇を抜けて登ってゆくと、二段になった段郭がある。
道は見当たらず、直登すると標高488m比高約70mの葛槇山頂上に主郭跡がある。杉林の中の主郭跡は広く、目測で50m四方はあると思える。
【歴史】 築城時期は不明。 葛巻城は、八幡館(城山・館山)跡とする説と、その北側の鏡沢館跡とする説があり、所在が確定されていない。
城主葛巻氏は工藤氏の一族と伝えられており、『奥南落穂集』によると、文治五年(1189年)に岩手郡地頭職を賜わった工藤行光の分流が、応仁年間(1467~88年)に葛巻村に住した者といわれる。
葛巻の地は内陸部と海岸部とを結ぶ宿駅の所在地にあたり、葛巻氏はその管理と地頭職とを世襲してきたものと考えられている。
天正二十年(1592年)、「諸城破却書上」には「糠部郡之内 葛巻 山城 破 工藤 掃部助 持分」とあり、破却された。