滝の城 (たきのじょう) (本郷城) (県の史跡)
所在地 埼玉県所沢市城537 2013.9.29 2018.2.8
滝の城 (たきのじょう) (本郷城) (県の史跡)
所在地 埼玉県所沢市城537 2013.9.29 2018.2.8
登城ルート(水色は空堀/茶色は土塁)
西側の2重空堀
馬出北側空堀(発掘調査中)
二郭左の空堀
二郭
本丸北の内空堀
主郭の城山神社
本丸跡碑・土塁
滝の城 主郭跡(地図)
【遺構★★★★☆】
【感想】 所沢市城にある柳瀬川北に築かれた崖端城である。5年前に訪れた時、空堀には樹木が茂りはっきりしなかったが、今回訪問した際、整備され2重空堀、外堀、内堀などよく見え城跡らしくなっていた。
また当日は北側の空堀内で発掘調査が行われていた。
【案内】 城山神社(表記番地)のある丘陵が滝の城跡で、西側道路のポール横に駐車した[マップコード5 469 601*78]。
北西側入口付近に2重空堀があり、社務所敷地とその北が二郭で、東に馬出、三郭に大井戸跡がある。門跡の北に空堀が残っており、東側に物見台、東郭がある。
主郭の北から西に空堀が残り、土塁に囲まれた主郭には城山神社、北側櫓台上には稲荷社が祀られている。境内の西に「瀧之城本丸之趾」の石碑、説明板が建てられている。
主郭から南方に、「滝の城址公園」やJR武蔵野線の高架橋などが望める。
大正十四年(1925年)3月31日、県の史跡に指定された。
【歴史】 戦国時代には、関東管領上杉氏の家臣で武蔵国守護代大石氏の滝山城(永禄十三年の戦いののち八王子城に移る)の支城として対岸の清戸番所(清瀬市)との関係もあったとされる。
その後大石定久の代に後北条氏の支配下となり北条氏照の持城となった。
永禄七年(1564年)の北条氏による下野への遠征の際にはこの城で陣揃(じんぞろえ)が行われたことが記録されている。
天正八年(1590年)の豊臣秀吉の北条攻めで、落城した。徳川家康の関東入国の領内整備の頃には廃城となったと推測されている。