小瀬城 (おせじょう) (上小瀬城)
最寄地 茨城県常陸大宮市上小瀬2267 2019.6.12
小瀬城 (おせじょう) (上小瀬城)
最寄地 茨城県常陸大宮市上小瀬2267 2019.6.12
登城ルート
移動通信基地局
南最初の堀切
中間の堀切
3段の郭
主郭
北の郭の竪堀
小瀬城跡(地図)
【遺構★★★☆☆ 比高80m】
【感想】 緒川と小舟川に挟まれた標高171mの南北に細長い独立丘陵に築かれている。
放置されているが、堀切や空堀、土塁などよく残っており、倒木や標識など整備されれば、★4つでもよいと思われる。
【案内】 国道293号線「緒川総合支所北」交差点の東50mを左折して北に行った、表記番地手前に移動通信基地局へ登る舗装道がある[マップコード222 083 834*04](地図)。その手前のゴミ集積所前に駐車した。
時計回りに登り、移動通信基地局左から入ると、すぐに堀切がある。
細長い尾根を進むと、土塁を盛った堀切がある。その北に左側に帯郭を備えた郭があり、100m程行くと空堀が見られる。
その上段に3段の郭があり、最高所に主郭がある。
主郭の北に腰郭があり、下段に西に傾斜した郭、更に北に竪堀状の堀・土塁を備えた郭があり、櫓台が見られる。北端の尾根に堀切が残っている。
【歴史】 佐竹氏8代貞義の3男・義春は、建武三年(1336年)足利尊氏に従って戦い、南朝方の瓜連勢を駆逐した。その戦功により小瀬の地を与えられ築城、以後、小瀬氏を名乗ったと云われる。
その後、小瀬氏11代250年間佐竹氏の居城となった。
慶長七年(1602年)佐竹氏の秋田移封に伴い、小瀬氏も同道し移住、小瀬城は廃城となった。