伝法寺館 (でんぽうじたて)
所在地 青森県十和田市伝法寺上伝法寺46 2016.6.6
伝法寺館 (でんぽうじたて)
所在地 青森県十和田市伝法寺上伝法寺46 2016.6.6
登城ルート
国道4号線横の標柱・右が北館
民家・北館
2重空堀
空堀北側より南館
南館
南館西側の堀
伝法寺館跡(地図)
【遺構★★☆☆☆】
【感想】 上伝法寺の台地に2つの郭で構成された平城で、北側を沢が流れ、南側は谷となっている。
北館西側は国道4号線で分断され、北館と南館の間に2重空堀が残っている。
【案内】 国道4号線に面して北東側の「北館」台地に碑が建てられている[マップコード84 242 103*50]。
北館跡は杉林となり民家が建っている。北館の西側は国道4号線開通で開削され、その西に斜めに堀道の2重空堀が残っている。
国道4号線西に、「南館」があり(地図)、民家敷地や畑となっており、南西側に空堀が残り、南側は谷に落ちている。
【歴史】 南部光行に仕えた、日の宮中務大夫が承久元年(1219年)頃、伝法寺館に居住したと伝えられている。
その後、津村越後守が入城した。天正十九年(1591年)九戸政実による九戸の乱の際、津村伝右衛門は南部信直方に属し、九戸方の七戸彦三郎家国に攻められたが、撃退したと伝えられる。
慶長三年(1598年)の『館持支配帳』には、「伝法寺館 四百石 津村伝右衛門」と記されている。