山方城 (やまがたじょう) (御城館)
所在地 茨城県常陸大宮市山方313 2018.11.2
山方城 (やまがたじょう) (御城館)
所在地 茨城県常陸大宮市山方313 2018.11.2
登城ルート
外城中ノ城間の空堀
中ノ城
御城の模擬天守
密蔵院本堂左の階段から登る
主郭切岸
主郭(奥に高土塁)
主郭2郭間の堀切
2郭・土塁
北側道路(左が城跡)
山方城 詰跡(地図)
【遺構★★★☆☆ 比高40m(密蔵院から)】
【感想】 大宮市山方にある久慈川右岸の標高138m高館山を詰とし、東に3つの曲輪を持つ広大な城となっている。
空堀は通路や畑として利用されている。詰は放置され鬱蒼とした藪状態であった。南から登ったが、北の切通し手前からも登れるようだった。
【案内】 国道118号線「岩井橋」交差点より県道29号線を西に行き、水郡線トンネルを抜けると、間もなく右側に山方城見学者駐車場に着く[マップコード379 152 468*08]。
北に行くと、空堀が三条あり、東から御城、中ノ城、外城と配置されている。
御城は公園となり木造の模擬天守(表記番地)が建てられ、内部は資料館となり有料(100円)で見学できる。
中ノ城は畑、外城は民家や畑となっている。西に幅20m以上の空堀があり、高館山と隔てられている。
詰へは密蔵院本堂左の階段から登り、尾根に取り付き北へ登る。小郭が2ヶ所あり、その北に低い土塁のある3郭に着く。
堀切を挟んで最高所に主郭があり西側に低い土塁、北側に高い土塁が見られる。落し穴と思われる窪みもいくつか見られる。
その北に一段下がって堀切を挟んで2郭がある。北側に土塁があり、10mほど下がって小郭群に続く。
北側の道路となっているところが堀切と思われる。
【歴史】 山方城は、応永十四年(1407年)、11代佐竹義盛が病没し、上杉憲定の次子義憲(義人)が養子となり後を継いだときに、後見として上杉一族で美濃山方出身の山方能登守盛利が居城としたという。
文明年間(1469~87年)佐竹義治の五男政義の居城となり、東氏の祖となった。