小笠山砦 (おがさやまとりで) (高天神六砦)
所在地 静岡県掛川市入山瀬852 2022.9.10
小笠山砦 (おがさやまとりで) (高天神六砦)
所在地 静岡県掛川市入山瀬852 2022.9.10
登城ルート
駐車場・小笠神社一の鳥居
小笠神社
東50m手前の横堀
標柱・堀切・土塁
笹峰御殿東側の堀切
笹峰御殿跡・説明板
説明板
西側の土橋
小笠山砦跡(地図)
【遺構★★★☆☆ 比高50m(駐車場より)】
【感想】 高天神城の北北西約3kmにある標高264.8mの小笠山から東に伸びる尾根に築かれている。
主郭は東の標高約240m地点にあり、徳川家康の陣屋があったところで「笹峰御殿跡」と呼ばれる。東側に土塁と堀切がよく残っており、更に東50m付近の右側に横堀が見られる。
東端に小笠神社があり、ここも曲輪である。
【案内】 県道249号線より小笠神社に向かう舗装された車道があり、終点に駐車場がある[マップコード83 512 724*00]。
駐車場西の鳥居より遊歩道があり、東端の郭に建つ小笠神社(表記番地)からさらを経由して西に行くと「笹峰御殿跡」と呼ばれる主郭に着く。
西に尾根を少し行くと多聞天神社跡の郭がある。
【歴史】 永禄十二年(1569年)、今川氏真方の掛川城を攻略するために、この砦に徳川家康の本陣が置かれたとされる。
氏真は城主の朝比奈泰朝らとともに掛川城に立て籠もっていたが、家康の包囲網を前に如何ともしがたく開城に至った。
その後、家康は天正四年(1576年)から翌年にかけて小笠山砦を改修し、今度は武田勝頼方の高天神城を攻略するための拠点として活用した。
この小笠山砦は、獅子ヶ鼻砦、能ヶ坂砦、火ヶ峰砦、中村砦、三井山砦とともに「高天神六砦」の一つである。