室野城 (むろのじょう) (市の史跡)
最寄地 新潟県十日町市室野8907 2017.8.3
室野城 (むろのじょう) (市の史跡)
最寄地 新潟県十日町市室野8907 2017.8.3
登城ルート(緑線は車道)
県道243号線林道入口
模擬城門
中間の冠木門
駐車場
空堀(堀切) 跡
4郭(奥に3郭)
3郭(奥に2郭)
2郭(奥に主郭)
主郭・標柱・説明板
主郭南側腰郭
室野城 主郭跡(地図)
【遺構★★★☆☆ 城門より比高150m】
【感想】 標高509mの室野城山頂上に主郭があり、東に一段づつ下がって4つの曲輪が階段状に並び、東端に空堀がある。よく整備され見栄えもよい。
【案内】 県道243号線の表記番地南に「室野城森林公園」林道入口がある。そこより林道を約1.5㎞行くと城門と案内板が建てられている[マップコード298 082 453*61](地図)。
城門を潜ってなだらかな砂利道を、大きく曲がって西へ行くと途中に冠木門が建てられ、約1km行った終点に駐車場が用意されている。
駐車場先に兜清水があり、手前より登ると3郭に出る。東端に空堀跡があり西に一段づつ高く4郭、3郭、2郭、主郭と並んでいる。主郭には「室野城跡」の標柱と説明板(ほとんど読めない)が建てられ、南側下段に腰郭がある。
昭和四十五年(1970年)8月7日、十日町市の史跡に指定された。
【歴史】 平安時代の寛治元年(1087年)この地の豪族で代々松之山氏を名乗った松之山二郎が室野城山に居を構えた。
鎌倉時代の元久二年(1205年)越後は鎌倉幕府執権北条氏の直轄地として、北条朝時の支配となり、配下の藤部氏が室野城を築いた。
南北朝時代、室野城は南朝方に属し、正平十七年(1362年)十二月三十一日、足利義詮(尊氏の子)の命を受けた大友刑部大輔氏時の兵に不意の襲撃を受け落城した。時の城主・渡辺民部大夫は、室野村下屋敷で討死した。
戦国時代、上杉謙信が春日山城の越後97城の1つとして利用した。