市野瀬古城 (いちのせこじょう)
最寄地 長野県伊那市長谷市野瀬1293-1 2015.12.29
市野瀬古城 (いちのせこじょう)
最寄地 長野県伊那市長谷市野瀬1293-1 2015.12.29
登城ルート
登り口・バス停(奥に城山)
北側の虎口
説明板・秋葉神社
北の郭・秋葉神社
金比羅神社
堀切・南の郭跡
南の郭跡
市野瀬古城跡(地図)
【遺構★★★☆☆】
【案内・感想】 国道152号線旧道に面した市野瀬郵便局(表記番地)に向かう手前(北)80mに「城山公園」案内標識があり、東に150m行くと砂利敷の駐車場(保育園跡地:地図)が用意されている。別ルートとして、駐車場はないが郵便局の向いのバス停横より直進した民家横より登ることが出来る。
擁壁の切れ目から遊歩道途中にはサツキが植えられ、150mほど登ると、虎口に鳥居があり、比高約30mの「北の郭跡」に秋葉神社、説明板が建てられている。
南の高くなった所に金比羅神社があり、橋の架けられた堀切の南に「南の郭跡」がある。国道152号線や旧道(秋葉街道)に沿った町並が眼下に望める。
昭和四十七年(1972年)8月25日、伊那市の史跡に指定された。
【歴史】 室町時代はじめの応永年間(1394~1428年)に、平惟茂の末裔・市野瀬兵庫正保がこの地に城を築き、「熊野城」といった。城は熊野森(第二保育園跡地周辺)を中心に築城され、城山は展望が良いので物見台として使われたと考えられている。
代々相伝えて、城を守ってきたが、天文八年(1539年)5代城主正光は、武田信玄に属し甲州に移った。
その後、一ノ瀬主水入道直繁により「一ノ瀬城」が築かれたが、城の位置や規模は「熊野城」とあまり違ったものではなかったらしい。ただ、城山の山上は以前よりも整備された。
【城山の松】 金比羅神社と堀の間に2本の赤松があり、北部の秋葉神社の周辺に5本の赤松がある。総数7本が天然記念物に指定されている。樹齢は約500年と推定されている。『伊那市教育委員会説明板』より。