井川城 (いがわじょう) (井川館) (市の特別史跡)
最寄地 長野県松本市井川城1‐8 2014.6.17
井川城 (いがわじょう) (井川館) (市の特別史跡)
最寄地 長野県松本市井川城1‐8 2014.6.17
説明板
館跡(発掘調査)
櫓台跡
櫓台上の祠
井川城櫓台跡(地図)
【遺構★★☆☆☆】
【案内・感想】 表記番地の西半分に100m四方の田圃があり中央に櫓台が残り、祠が祀られている[マップコード75 791 305*12] 。案内看板はあるものの、田圃の真ん中にあるため辿り着きにくい。訪問当日は周辺の田で発掘調査が実施中であった。
安土桃山時代以前は、地方武士の城館は質素なつくりであったため、遺構もほとんど発見されず、田畑の隙間に城郭の跡が残されているだけであり、それも宅地化により徐々に失われつつある。
昭和四十二年(1957年)2月1日、 松本市特別史跡に指定されている。
【歴史】 建武二年(1335年)に小笠原貞宗が信濃国守護に就任し、松尾(現在の長野県飯田市)から信濃府中(現在の松本市)に住まいを移す際に建築された。
『小笠原系図』では貞宗の子・政長が元応元年(1319年)井川館で生まれたと記されているので、鎌倉時代の末にはこの地に移っていたと考えられるが、はっきりしない。
水が豊富で一帯が井川と呼ばれていたため井川城となった。後に林城や館町を建築したため、井川城はその支城となった。