大面城 (おおもじょう)
最寄地 新潟県三条市小滝173 2018.11.13
大面城 (おおもじょう)
最寄地 新潟県三条市小滝173 2018.11.13
登城ルート(緑線は車道)
登り口・老朽化した門
平地(本丸)・東側の櫓台
「大面城跡平地」の看板
南端の堀切(看板から登った所)
櫓台
北側の鞍部から見た切岸と横堀
北西側尾根の堀切
北西側尾根2番目の堀切
大面城跡(地図)
【遺構★★★☆☆ 比高110m】
【感想】 三条市大面の新潟平野に向けて伸びた標高150mの山頂に築かれている。見附城の北東2kmに位置し、近くには、北西約400mに桝形城、南約400mに小栗山城がある。また、北東約1kmに矢田城がある。
門、看板など建てられ、以前は保全活動も行われたと思われるが、それらも朽ち果て、城跡は草木に覆われている。櫓台や堀切が4条ほど見られ、浅い箱堀なども見られた。
小栗山城に続く東の尾根への下りが見つからず、小栗山城へは南側の林道を探して登った。
【案内】 県道8号線より小滝地区に入ると、左側に褪せた案内板がガードレール裏に倒れて置かれていた(地図が描いてあるが文字など褪せて読めなかった)。
約550m東に行くと舗装道が終り、狭い砂利道を東に200mほど行き右に折れると角が広く駐車できる[マップコード58 503 482*10](地図)。
田んぼの北側に沿って少し行くと、風化した木の門があり、登り口となっている(地図)。
登る人も少ないらしく、道はあるが落ち葉が多く見失いがちであった。虎口から上段に平地が広がり、切岸下に「大面城跡平地」の看板が建てられている(色が消え読みづらいが本丸と思われる)。
そこより登ると、堀切があり北側に平坦地が伸びている。東に行くと、狭い櫓台のような頂上があり、北側の堀切、小郭に続いている。
北側に鞍部、山頂があり、浅く幅の広い堀が見られる。北西側尾根にも2条の堀切が残っている。
鞍部の堀切より左に下るとロープがあり堀切を経て、枡形城に至る。
【歴史】 築城時期は不明だが、成田備前守の居城とも伝えられる。 応永年間(1394~1428年)後期に和田房資の一族の居城となった。
天文年間(1532~55年)頃には長尾氏方の山吉氏の家臣丸田伊豆守の居城となった。
天正六年(1578年)の「御館の乱」では、栃尾城本庄秀綱、三条島之城神余親綱(かなまりちかつな)等と共に、上杉景虎に味方した。天正八年(1580年)上杉景勝の軍に攻められ落城した。