平沢城 (ひらさわじょう) (村の史跡)
最寄地 長野県下高井郡木島平村往郷3384 2018.6.13
平沢城 (ひらさわじょう) (村の史跡)
最寄地 長野県下高井郡木島平村往郷3384 2018.6.13
登城ルート(緑線は車道)
地蔵横の林道入口(右へ)
登り口(左端)・標識(右端の杉)
主郭・南1番目の堀切
主郭・義仲従士之碑・説明板
主郭東の堀切・土橋
主郭東の2番目の堀切
2郭側尾根から振り返った3重堀切・奥が主郭
2郭東の堀切(振り返ったところ)
平沢城跡(地図)
【遺構★★★★☆ 比高170m】
【感想】 木島平村往郷の標高約870mの尾根頂上に3郭があり、西に向かって2郭、主郭と配置されている。2郭東の堀切と西側主郭との間の3重堀切は深く見応えがある。
【案内】 県道354号線より「上千石」地区に入り、表記番地の先の地蔵の反対側から林道が始まる「マップコード293 052 840*64」(地図)。
林道を5ヶ所大きくカーブして行った終点までは約2.8kmであるが、途中から轍と草で道は荒れている。草で車の下をこすりながら何とか2km付近まで行き、左の広いスペースに駐車し、残りの800mほどを歩いた(終点でのUターンは難しい)。
終点の立ち木に「平沢城跡」と書かれた標識板が付けられ、その手前を左に登る。尾根の3重堀切の左(西)側に出、左に登ると主郭に着く。主郭には「義仲従士之碑」と説明板が建てられている。主郭西下段に堀切と土橋がある。
主郭東の深い3重堀切を経て、尾根の小郭、2郭がある。2郭の東端に土塁があり、深い堀切を挟んで最高所の3郭がある。3郭の東側は自然地形の尾根であった。
昭和五十六年(1981年)8月18日、木島平村の史跡に指定された。
【歴史】 詳細は定かではないが、戦国時代、毛見氏が馬曲方面に対する備えとして築いたといわれる。馬曲を通って東に行くと、市川氏の領する志久見郷(現栄村)に至る。
永禄十一年(1568年)武田信玄が志久見館主・市川信房に縄取(つなとり:安国)以北の支配を命じてからは、日向城と共に市川氏の城となったという。