清滝城 (きよたきじょう)
最寄地 長野県長野市松代町東条851 2016.11.11
清滝城 (きよたきじょう)
最寄地 長野県長野市松代町東条851 2016.11.11
登城ルート
岩沢口の駐車場・標識
獣除けフエンス扉
最初の尾根の標識(奇妙山へ)
高見岩
西側堀切
主郭・祠
三角点・土塁
南側1番目の堀切
南側2番目の堀切
東側堀切
清滝城跡(地図)
【遺構★★★☆☆ 比高580m】
【感想】 岩沢口の獣除けフエンス扉より沢を登り、石垣の前に出て、左に行くべきところ右に登ってしまって、直登する羽目になってしまった。よく見ると、赤い札が木に括り付けてあった。
7分目ほど行くと、「高見岩」がある。距離が長いわりに標識が少なく、目印となった。
そ れにしても、比高(580m)も高く、歩行距離(2km)も長くしんどい登城路であった。南朝方独特の険しい山城の1つである。よくぞ熊に逢わなかったものだ。
【案内】 岩沢公民館先を左に登って表記番地東を右に曲がると間もなく標識が建てられ、駐車場がある[マップコード177 867 021*50](地図)。行程2km1時間50分の奇妙山への登りとなる。
100mほど北に行くと、獣除けフエンス扉があり、登り口(地図)となっている。
沢の道を登り、沢にある石垣の前を左に行くと、九十九折れの登り道となり、尾根(地図)に出る。「尼厳山・奇妙山」の標識が建っている。
そこから右へ延々と、急な坂を登り、次の尾根に出る。「JA総合研究所・奇妙山・尼厳山岩沢」の標識がある。10分ほど登ると「高見岩」がある。
更に東に登って行く、「あと200m」「あと100m」の札が括られ、安心できた。さらに行くと、門に適した石群があり、その先に西側堀切がある。
虎口を入ると、標高1100m比高約580m(扉より)の奇妙山頂上に主郭がある。「国常立尊」が祀られ、石宮が建てられている。主郭は案外狭く、土塁が左手(北)にある。
西、東、南の三方の尾根に堀切が残っている。特に南は、2重堀切となっている。
【歴史】 建武二年(1335年)、諏訪氏や滋野氏らが北条時行を匿い、鎌倉幕府の再興を図った。
これに呼応した国人領主の四宮氏や保科氏は足利方の小笠原貞宗の守護所を襲撃し、青沼合戦で敗走させた。一時劣勢であった足利勢が鎌倉を奪回して中先代の乱が収束に向かうと、後ろ盾を得た守護小笠原氏は勢いを盛り返した。
そして北条勢の残党が立て篭もるこの城を建武三年(1336年)に村上信貞らと共に攻略し、さらに牧城(信州新町)へと転戦した。