馬曲城 (まぐせじょう)
最寄地 長野県上水内郡小川村瀬戸川11120 2018.7.1
馬曲城 (まぐせじょう)
最寄地 長野県上水内郡小川村瀬戸川11120 2018.7.1
登城ルート(緑線は車道)
T字路の入口標識
左が旧道/中央が新道
登り口(左上方が北郭)
北郭・三角点
主郭南の曲輪
南郭の堀切
南郭(奈良尾地すべり防止区域の6号標柱)
馬曲城跡(地図)
【遺構★★☆☆☆ 比高60m】
【感想】 小川村瀬戸川馬曲の標高820.9mの山頂と南の山頂、その間の低地に築かれている。
麓には立派な標識があり、城跡まで2kmとあるが、場所がわかりづらく、3回目でやっと見つけられた。1回目は車で近くまで行ったが、標識もなく素通りしてしまい、2回目は「馬曲神社」に登ってしまった。道路工事で標識は撤去されたみたいだ。
明瞭な遺構は南砦の堀切位で、他は放置され凸凹の多い山林となっている。弘化の大地震で崩壊したというのが納得できる。
【案内】 県道31号線より北に行く。麓のT字路より西に50m行き右折「馬蹄観音」へ向かう。集落の九十九折の道路を登り、(表記番地)より西に行き、ヘアピンカーブ先 [マップコード382 430 523*21] (地図)右側に「馬曲神社」入口がある。その横の狭い道を北に700mほど行くと分岐に着く[382 460 249*74]。ここに駐車した方が良い。
左の旧道(荒れている)を下ると無住の民家横を通って時計回りに行くと、案内板の峠に着く。そこから大きく右に登り、民家左を登ってゆくと、コンクリート舗装の新道と合流する。
北に100mほど掘削された道を行くと、右側に登り口がある。
北側の山頂に北郭(北砦)があり、1mほど下がった北端に三角点がある。
南側山頂に南郭(南砦)があり、浅い堀切と土塁が唯一見られる。その中間東側低地に主郭があるが、倒木、伐木が多く草木が茂ってはっきりしないが、堀跡のような窪地が見られる。
【歴史】 応永年間(1394~1428年)頃に築城され、城主は伊藤河内守と云われる。伊藤姓は馬曲や小川村に多いという。
弘化四年(1847年)の大地震(善光寺地震)で崩壊し、今は形跡はほとんど見られない。『高戸谷道案内板』より。