麻績城 (おみじょう) (県の史跡)
最寄地 長野県東筑摩郡麻績村麻8013 2015.10.3
麻績城 (おみじょう) (県の史跡)
最寄地 長野県東筑摩郡麻績村麻8013 2015.10.3
登城ルート(緑線は車道)
麻績氏居館跡・標柱
入口(左へ車可)
駐車スペースと登り口(正面)
3郭東・堀切
3郭2郭間の堀切
2郭跡
主郭東空堀
主郭跡・碑
麻績城 主郭跡(地図)
【遺構★★★☆☆ 比高290m】
【感想】 のろし山から南西に伸びた標高943mの尾根頂上に築かれ、4つの郭とそれを隔てる堀切がよく残っている。
尾根鞍部まで相当な比高差があるが、そこからも急な坂がある。こんなところに、毎日住んでいた城主と兵の暮らしはどんなものだったのだろうか?
【案内】 「麻績氏居館跡」(地図)は民家(表記番地)となり、石垣の前に「麻績氏居館跡」の標柱が建てられている。左へ少し行くと「右麻績城入口 左虚空蔵山入口」の標柱が建てられている。
そこより舗装道があるが、やがて未舗装となり終点[マップコード177 455 386*26]に駐車できるが、荒れているので、早めに駐車し徒歩の方がよい。
途中に「麻績城址道標」の標識が3本建てられ30分ほどで尾根に至るが、歩行距離、比高から考えて、比高約150mの北山口(搦手) (地図)を勧めたい。
尾根鞍部に説明版、案内略図が建てられ、右(北東)に登ると標高1022.2m比高(鞍部より)約130mの「のろし山」がある。
西に登ると4郭があり、堀切2条を経て最高所に3郭、堀切、2郭、空堀とそれに続く竪堀、主郭と並んでいる。
主郭跡は東西60m南北40mほどの広さがあり、「麻績城跡」の碑が建てられている。西に数段の帯郭がある。その南に虚空蔵山城がある。
【歴史】 戦国時代初期に服部清信は虚空蔵山城 の守備を補強するため麻績城を築いた。北東に連なる「のろし山」は上杉、武田軍も使用したと推定される。
麻績城では天文二十二年(1553年)から天正十七年(1589年)にかけて上杉・武田・小笠原の豪族の間で数度の争奪戦が行われた。『麻績村教育委員会説明板』より。