切山城 (きりやまじょう) (国の史跡)
最寄地 石川県金沢市宮野町ル−28 2017.8.3
切山城 (きりやまじょう) (国の史跡)
最寄地 石川県金沢市宮野町ル−28 2017.8.3
登城ルート
北陸自動車道の跨道橋
350m東の三叉路
説明板と登り口
北側腰郭(奥が主郭)
主郭東虎口と堀切
主郭・土塁・櫓台
西側外桝形虎口
腰郭下の土橋
北西の堀切
切山城跡(地図)
【遺構★★★☆☆ 比高80m】
【感想】 松根城の西南西約4kmの標高139mの山頂にあり、土塁、櫓台のある主郭、土橋、堀切などよく残っている。
林道入口の橋付近に標識は無く、あるのは熊注意と関係者以外立ち入り禁止の看板ばかりで、猛暑の中不安を覚えつつ汗びっしょりになり登って行った。想像通り鬱蒼として、説明板だけが見える状態であった。
一番登りやすそうな北東側から草を掻き分け登ると、いきなり馬出があり堀と土橋があり、来た甲斐があった。
【案内】 国道304号線「宮野前」交差点東100mを大きく左折、細い坂道を登って行った表記番地先に、公園があり手前に駐車スペースがある[マップコード41 658 516*06]。
北陸自動車を跨ぐ橋(バリケードあり)より東へ350m、三叉路(地図)を右へ1kmほどなだらかな道を行くと、舗装が砂利道に替り、目印となる。
更に反時計回りに約100m行くと説明板が建てられ、その先から振り返るように右に登る。
すぐに、右手に腰郭があり、左に馬出し、空堀、土橋のある虎口がある。主郭は40m四方ほどで土塁が巡っている。
主郭の北西に下ると、外桝形虎口があり、土橋がある。その尾根続きに堀切がある。
平成27年(2015年)松根城・小原越と共に国の史跡に指定された。
【歴史】 天正年間(1573~92年)後期、前田利家の加賀国と佐々成政の越中国の国境付近に、多くの城塞が築かれ対峙した。
小原越には切山城・松根城、二俣越には髙峠城・荒山城、田近越には朝日山城・一乗寺城が夫々対峙していた。
切山城には前田利家の家臣不破彦三直光が守り、佐々方の松根城と対峙したと伝えられる。