上津部田城 (こうづべたじょう)
所在地 三重県津市一身田上津部田2124 2016.4.2
上津部田城 (こうづべたじょう)
所在地 三重県津市一身田上津部田2124 2016.4.2
上津部田城址洞門・右手前に入口
主郭・井戸・土塁
主郭・井戸・土塁
南東の堀切
上津部田城 主郭跡(地図)
【遺構★★★☆☆】
【案内・感想】 県道10号線より西に行った「上津部田城址洞門」を出た(表記番地)手前より左折すると、C-8駐車場が用意されている[マップコード 80 855 878*80 ]。洞門の両側に「上津部田城址公園」入り口がある(地図)。
洞門の上から南にかけて、主郭跡があり空堀、土塁、井戸が残り、建物跡が平面復元されている。
4郭東の高台には、三重県総合文化センター(津市一身田上津部田1234)の広大な敷地となっている。
平成五年(1993年)2月7日、津市の史跡に指定された。
【発掘調査】 志登茂川の西の丘陵端部に築かれ、東西約100m南北約180m、面積約8,000㎡の広さがあった。
平成元年から3度発掘調査が行われた。主郭北東隅に虎口があり、門の跡があった。郭内からは建物跡・井戸などが見つかり、当時使われた土器・古銭などが出土した。
主郭の北側には小さな平坦地の2郭、南側には堀を挟んで30m四方ほどの3郭、東側には巾10m深さ4mの堀を挟んで細長い形をした4郭があった。
公園は、道路建設によって消滅した部分を復元し(洞門上部)、主郭部分を史跡公園として整備した。『津市教育委員会説明板』より。
【歴史】 城主については、記録がほとんどなくはっきりしないが、調査の結果、今から約500年前の戦国時代(1493年頃)に築かれ、数十年ほど使われたと想定されている。