中村山城 (なかむらやまじょう)
所在地 三重県尾鷲市中村町10-41 2016.4.26
中村山城 (なかむらやまじょう)
所在地 三重県尾鷲市中村町10-41 2016.4.26
二の丸跡・天文科学館
宮柊二歌碑
本丸跡・土俵
三の丸跡・本丸櫓台
北側歩道
中村山城跡(地図)
【遺構★★★☆☆】
【案内・感想】 尾鷲市立図書館(表記番地)に駐車できる。東の二の丸跡には天文科学館が建てられている。
本丸跡には招魂祭相撲大会の際に使用される土俵が置かれ、西側に櫓台があり休憩所になっている。
櫓台の西に一段下がって、三の丸跡に遊具のある公園となっている。北側の遊歩道を歩くと、城郭らしい雰囲気があるが、遺構は曲輪のみである。
【歴史】 戦国時代に仲新八郎(新之丞)が築城した。仲新八郎は伊勢国司北畠氏の一族の末裔とも甲斐武田氏の浪人の子孫とも諸説あるが詳細は不明である。
天正十年(1582年) 堀内新宮城を本拠とする堀内氏善(うじよし・熊野水軍の将)が紀伊国北部に侵攻し、その際尾鷲にも攻め寄せた。
城の守備に従事したのは仲新八郎を中心とした世古氏・北村氏・荘司氏・田所別当氏・林氏の6人衆で、この城を拠点に現在の尾鷲市内にある山ノ神砦、関山砦に布陣した。
中村山城に籠城をして奮戦したが、ついに支えきれず荘司氏が堀内氏善と和を講じて降伏した。