富樫館 (とがしやかた)
最寄地 石川県野々市市住吉町3−26 2019.6.20
富樫館 (とがしやかた)
最寄地 石川県野々市市住吉町3−26 2019.6.20
案内板
館跡・案内板
野々市工大駅前緑地
富樫館跡の碑
殿屋敷公園
由来
富樫館跡(地図)
【遺構★☆☆☆☆】
【感想】 野々市市の住宅地となり遺構は消滅しているが、発掘調査で堀の一部は幅6~7m深さ2.5mのV字型(薬研堀)であったとされ、堀の位置が判るように窪地が設けられている。
久安殿屋敷公園一帯は、守護富樫家の分家・富樫介家明・家成・家永・満成4代の居館があったという。
【案内】 北陸鉄道石川線「野々市工大前」駅の西側に工大駅前緑地があり、線路横の自転車置き場奥に「富樫館跡」の石碑が建てられている[マップコード41 404 448*21](地図)。
そこより南に450m程行った表記番地南に芝生公園があり、説明板が建てられている[マップコード41 404 083*27]。東に堀跡を埋め戻した幅6m位の窪地が見られる。
また、マルエー久安店(金沢市久安2丁目282)の西に久安殿屋敷公園があり、富樫氏分家の館跡とされ、標柱裏に由来文が掲載されている[マップコード41 406 630*70](地図)。
【歴史】 富樫氏は、藤原利仁の流れを汲む加賀斎藤氏の一族で、鎌倉時代から勢力を伸ばした。
建武二年(1335年)加賀国守護に任じられた富樫高家は、野々市に居館を構え、守護所として加賀国の政務を行った。
安政五年(1858年)に描かれた絵図から、100~120m四方ほどの面積と推定される。