波切城 (なきりじょう) (波切砦)
所在地 三重県志摩市大王町波切 2013.9.3
波切城 (なきりじょう) (波切砦)
所在地 三重県志摩市大王町波切 2013.9.3
城跡碑
北側石垣遺構
八幡さん公園
八幡さん公園
大王崎灯台遠望
波切城跡(地図)
【遺構★★☆☆☆】
【案内・感想】 大王崎の南西400m、波切の町の南東の海に突き出た段丘の上にある。
県道515号線の終点より道なりに直角に曲がって南の海岸の通りに行く。路肩駐車し、南東へ約100m行き、南に登ると、「八幡さん公園」となっている城跡がある。
入口に石碑「波切九鬼城址」が建てられ、公園に絵描きの像が置かれている。わずかな石垣に面影を残すのみであり、北東に大王崎灯台が望める。
平成六年(1994年)発行の『大王町史』ではこの城とは別に、同町内に砦があったとしている。
【歴史】 南北朝時代、この地を支配していた土豪の川面氏により海岸段丘を天然の要害とし創築された丘城である。砦と呼ぶ方が相応しい規模であるとし、「波切砦」と呼ばれることがある。
勢力拡大を狙い、紀伊国九鬼(現在の三重県尾鷲市九鬼町)より東進を開始した九鬼隆良に貞治年間(1362~68年)に制圧された。
六代目嘉隆が志摩国全域を支配し、文禄三年(1594年)に鳥羽城を築城するまで九鬼氏の根拠地であった。